社会人インタビュー企画 第3回 入社後について


第3回インタビューは入社後の研修状況や社内のご様子、また同期の方々の転職や離職の状況についてお伺いしました。女性ならではの理由(結婚/出産/育児等)での退職や、女性の昇格状況についてもお話しいただきました。



入社後の研修はどのようなことをしていますか?

職種に関わらず、最初は「共通教育」みたいなもので社会人としての常識や会社のルールを学びます。私の時はありませんでしたが、職場見学みたいなものもあるみたいですね。そのときの会社の予算によって内容が違っているように思います。


入社後「一人前になったな」と感じるのは何年目くらいでしょうか?

うちの場合、2年目に担当案件について論文発表があって、それが終わると社内的に一応「一人前」ということになります。なので、3年目ですかね


社内で「学閥」みたいなものを感じたことはありますか?

あまりないですね。ただ、社内に慶應出身者が多い気はします。毎年大規模な社内OB会もありますし。そう考えると、もしかしたらあるのかもしれませんけど、私自身が仕事をする上で「学閥」を感じたことはありませんね。



時間的な就業状況についてはいかがでしょうか?

職種柄、拘束時間は長いですね。ただ、ワークライフバランスについては、会社的に気にしていて、定期的に本部長レベルの方と組合の方がペアで見回りに来て帰るように促しています。偉い方に言われれば帰らないわけには行きませんからね。

ただ、実際には板挟みになる日もあります。作業効率を上げて残業しないようにとは言われますが、仕事の状況によってどうにもならない時もありますからね。


ご自身は10年以上同企業でお勤めをされていますが、同期の方もあまり離職されていない状況ですか?

私は「技術職採用」なんですが、技術職の同期はあまり辞めてませんね。どちらかというと営業職についた方は、転職されているように思います。同業界でうちの会社より拘束時間が短い、少しゆったり働ける会社に転職したケースはありました。収入面では出来高制寄りにはなったみたいですが。


技術職も職務内容については、非常に忙しく、常に仕事に追われているイメージがあり「楽な仕事」と言うわけではないと思いますが。。。

確かに(笑)。そもそも辛抱強い人が採用されてるのかな?とは思います。採用の時点で、そういうところも何かしら見られていたのかなと。あと、理系出身が多いので、性格的にそういうことも関係しているのかな?とも思います。


結婚、出産、育児など「女性ならでは」の退職はどうでしょうか?

「女性ならでは」の事情で辞める人が多いという印象はあまりないですね。そういう意味では福利厚生がしっかりしていて、会社が働きやすい環境を整えてくれている方だとは思います。ただ、いわゆる「時短」の制度を利用して早く帰る。みたいなことは、実際にはできますけど、蓋を開ければ任せられる仕事量はあまり変わらないので、自宅に持ち帰るケースが多いかなとは思います。もちろん、多少の仕事量の違いはありますが、その「多少」の部分は周りがサポートすることになり、結果、「本人も周りもツライ」という感じはしますね。


実際に女性にとって働きやすい制度はあっても、現実的には厳しい状況のようですね。ちなみに御社の社員の方の男女比はどうでしょうか?

うちは男女比3対1くらいで、特別男性が多いと言うわけではないと思います。



仮に女性が多い企業にお勤めになったら、もう少し家庭との両立がしやすい環境になると思いますか?

女性の比率が多い企業が必ずしも働きやすい環境なのか?と聞かれるとそうではないと思いますね。例えば、その「女性が多い環境」の中で未婚の方が多い場合、逆に制度を利用しても働きづらいということもあるようです。女性が多い会社にお勤めしている友人がいますが、未婚の方が多く「家庭との両立」の大変さを理解してもらえずにギスギスしていまうこともあるようです。どちらも悪くないのに、制度を利用している人がいる=誰かにシワ寄せがいく。というのは避けられませんから。反面、男性社員は自分の奥様を日頃見ていて、お子さんがいらしたりすると家庭との両立の難しさや大変さを理解している場合が多いんですよね。


御社の女性の昇格状況はどうですか?

私より上の世代は女性自体の採用が少なかったので、残っている人も少ないですが、残っている人の多くは課長や部長になっています。ご結婚され、お子様もいらっしゃる方です。

あと、会社全体の方針として、「女性管理職を増やそう」という動きがありますね。「女性だから」という昇格も見受けられるように感じています。ただ、組合員から外れることになるので、守られる範囲が狭くなって、人によっては望んでいないケースもあると思います。


第3回 編集後記 ~お話を伺って~

3回にわたってお送りしたインタビューはいかがでしたか?

最終回は少し女性目線寄りの内容となりましたが、男性の方もこれから社会人となり、女性の方々とともにお仕事をされる方が多いと思います。また、結婚されて共働きとなった場合は、奥様がこの状況に立たされるということになります。

女性の方にとっては、男性とはまた違った企業選択の指標の1つとしてご参考にしていただければ幸いです。

 

3回を通して、改めて「内定はゴールではない」ということを痛感させられる貴重なお話を伺えたと思っております。ウイニング就活塾は、就活生のみなさんが、素晴らしい社会人となり、幸せな人生を送るためにお役に立てるよう、これからも応援していきたいと思います。

最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。