第2回インタビューは最近の新入社員の様子及び、会社の中から見える最近の採用の状況についてお話をお伺いしました。
間接的にでも就活中の学生と関わる機会はありますか?
会社説明会で事業部の代表として仕事の内容を説明させていただくことはあります。社員1 対 学生15くらいでブースごとに分かれ、部署ごとに仕事内容を説明させていただく形式ですね。
会社説明会において採用に影響を与えることはありますか?
人事からは「もし、すごくいい子がいたら教えて」とは言われています。
実際に「いい子だな」と思って人事に報告したことはありますか?
ありましたね。「あー、こうやって人は採用されていくのか」と感じることはありました。
具体的にどのような人でしたか?
質問が鋭い人ですね。仕事内容について説明させてもらうのですが、質問がずれていないとそう感じます。ただ、質問をしてこない人の中にもいい人材はいると思います。でも、こちらとしては何も言わない子はいいのか悪いのか判断できないですからね。
逆に「この子は質問がずれててダメだな」と感じる人もいますか?
いますけど、人事部には「いい子がいたら教えてね」と言われているだけですので、悪いからといってわざわざ報告するようなことはしませんね。
OB訪問の実施状況はどうでしょうか?
私はやっていませんが、会社に大学ごとに担当みたいな人がいて毎年来てますね。うちの場合、採用に優位とかそういうレベルではなく、あくまで社風や業務内容を説明する機会という位置付けだと思います。
ご自身が、業務上新入社員の方と接する機会はありますか?
実は、いま、1年目と2年目の社員が下についています。1年目の社員については研修期間でもあり、あくまで「体制的」ではありますが。
新入社員の印象はどうでしょうか?
ここ最近、うちの会社は人気があり、全体的にみんな頑張り屋さんですね。ものすごく「やる気」を感じます。ちなみに私のころはあまり人気がなくて大学の推薦枠さえ埋まらなかったんですよ(笑)
具体的に新入社員で「優秀だな」と言われている人はどんな人材でしょうか?
職種上ということもありますが、やはりインターンで経験を積んできている人は、優秀だと言われているケースが多いですね。
逆に困ったな。と思う新入社員も?
うーん、まあ、新入社員ですから「できない」は当たり前の前提ですが、報告書なんかは「いやいや、全然理解できないよ」という内容で出されたりすると、困っちゃいますね。ただ、これに対しては非常に難しいな。とも感じています。
具体的には?
人に対して「報告する」とは、「何をどこまで伝えたらいいのか?」がわかってこそだと思うんです。そしてそれを「誰に報告するのか?」も意識しないといけない。「相手が何を知りたいのか?」を意識した報告書ではなく「自分が理解していること」が記載されている報告書になっているので、結果、こちらは理解できないものになってしまうんですね。でも、新入社員にそこまで求めるのは難しいと感じています。
彼女のインタビューの中で「会社説明会」のお話がありましたが、「すごくいい人材だったとしても、何も発言しない=悪いってことになっちゃいますよね」と言っていたことが印象的でした。「何でもいいから言えばいい」と言うわけではありませんが、いい意味で目立つためには「話を聞く力」、「理解する力」、「伝える力」がこういったところでも武器になっていく例だと感じました。この武器があれば引っ込み思案な性格だったとしても、自信がつき、きっと明確な質問が浮かび、発言ができるはずです。
また、新入社員が作成する報告書についてのお話しですが、これはまさに就活のエントリーシートに直結するお話ではないでしょうか?エントリーシートを書くときに「企業の方が何を知りたいのか?」「何を伝えたら興味を持ってもらえるのか?」「どんな人材を求めているのか?」まできちんと考えていますか?「自分が伝えたいこと」だけが書かれたエントリーシートでは企業側は「で?結局何が言いたいの?」という印象にしかなりません。
もし、就活の時点でここまで考えてエントリーシートを書く力を身に付けていたとしたら、入社後も彼女の言う「困った新入社員」にはならないでしょう。
まさにウイニングの思想である「内定はゴールではない」のリアルな姿ではないでしょうか?
ウイニング生には、ウイニング就活塾が目指している「群を抜いた新入社員」になっていただくよう、より一層尽力していこうと感じさせていただけるお話でした。